「ねこの絵本を」

商店街でお買い物中に見つけた一冊。

最近、商店街に買い取り専門店が増えているような気がしています。

私はまったくと言っていいほどそういう用事はないのですが、きっとお店側が買い取りしきれなかったのでしょうか、店頭に「ご自由にどうぞ」の本の籠が置かれているのをちらりとのぞいてみることはあります。

「あんまり好きなものはなさそう…」とも思いつつ。

そして先日、『細雪』の文庫本の中巻だけ！とか、古びた雑学の本やなんかにまじって、ふと、きれいなオレンジ色の猫と「こぐま社」の文字が目に入りました。

「一声かけてくださいね」と店頭に書いてあったので、奥のほうに元気よく「一冊いただいていきまーす」と言って、この絵本をだいじにもらって帰ることにしました。

オレンジが効いた版画の各ページに、さまざまな表情の猫や町の景色。

まったく飽きることがありません。

なんて素敵なものをいただいたんでしょうね私ったら。