新作「リリカルキャラバン」の公開も近づいてきて、その最終話の、まだ線だけのたくさんの絵にがんがん色を入れ続けています。
いつも、物語が立ち上がってくるのはいつどこでなのだろうと思います。
最初のなぐり描きラフスケッチ、えんぴつの下書き、ペンの線描き、猫のしまもようを描きこんでいる時、色鉛筆やパステルで最後の色をかけた時。いや、誰かに見てもらって、それがちゃんと届いた時。
どの段階でも、「今!」という気がしてならなくて、じゃあ物語はつねに立ち上がり進化し続けているのだなと、そんなふうに思うようになりました。
そんな私の絵の上でくつろぐ黒猫ったら。
ここ数日、私が作業にかかりきりなので、30分ごとに「ぼくと遊びましょう」と言いに来る。
あらゆるおもちゃを駆使して、おたがいの気が済むまで遊びまわって、やがて彼はぜえぜえ言って床に伸びる。
じゃあ作業に戻りますかいと思って、机に向かうと、しばらくしてまた「あの…ぼくと(ぜえぜえ…)遊び…ま…しょう…(ぜえぜえ…)」とやってくる。
「いや…いいけど…もうちょっと休んでからのほうがよくない?疲れてない?」といくら言っても聞かない。
あと、最近は、私の足首にしっぽを巻き付けて眠ることが多いので、おかげでこっちはガリバー物語気分で身動き取れません。
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