「わるい毛布」
- naitou

- 5月13日
- 読了時間: 3分

明け方、公園に行くと蚊に刺されることが判明。
今朝はワンピースだったこともあって、草のないあたりのベンチで本をめくっていました。
さらりと丁寧に書かれた文章は静かに私を和ませてくれました。
知ってることも、知らないことも。
時代背景もあるのだろうけど、この字をカタカナで書くんだ?とか、入って来やすい言葉づかいだとかも。
昔、よく現場で「ばかなんじゃないの」って言うことがあった。
稽古場でも作業場でも劇場でも。
それは私が多かったのかな。いや、他の人もか。
強めの語気で、でも笑いを含んだ声音で。
ほんとどうしようもないなーまあでもわかるかなーいやいや、ばかなんじゃないのそれ!ってことが多かったように思う。
今日あのシーンであの人出てくるの間悪くなかった?いつもより遅かったよ。
あー…なんかねえ、あの時衣裳の早替え間違えたんだって。次の着ちゃったんだって。
なにそれ、ばかなんじゃないの!?
だよなー
だいたいが笑っていた。みんな笑っていた。
楽しげな発音だった。
何年かのち。
現場に携わる人数も規模も膨れ上がってゆくにつれ、それはもう少しため息を含んだ言葉になっていったのかもしれない。
あのー…〇〇さんが「△△ないの?」って言ってるんですけど
え、でもそれ普通自分で用意するやつだよね?
そうなんですけど…ないですって言ったら今ごきげん斜めな感じでタバコ吸ってて
ああ…じゃー今ちょっとひとまわりしてきます
お願いします
その頃の劇場では受付まわりの制作スペースから、楽屋やスタッフルームをまわってゆくと各連絡事項も質問事項も「今いいですか」で始まるお小言もケータリングチェックも誰かの体調不安も今夜の飲み会の件も、すべていっぺんにくることがあったから、
まあまあ笑って「ばかなんじゃないの」とも言いにくくなることが増えていった。
いろんな立場のひとがいた。
今それを言ったら、その発音にそっと含まれただいじな気持ちなぞ全部ふっとばして、すぐさま「こんなこと言われた!ひどい!」みたいな展開になっちゃうんだろうなってことも感じていて、受付まわりに戻り着いた時はもうへとへとだったりしてね。
それからもう何年かのち。
私はひとつもくちがきけなくなっていた。
自分の言葉は、きれいじゃない。
みにくい言葉を、気持ちを、たくさん浴びたらそうなった。
ああじゃあ、もとからだったのかな。
そうは思いたくなかった。
ずいぶん、遠くまで来た。
これは、還ってゆく気持ちなのか。出てゆく気持ちなのか。
そんなことを時々考える。
今はなにもかもを、自分に託す。
それすら難しい日もある、それでも。
ただ素直に、自分に。
さて!
今日はかきものをすすめてから、PCを修理に出しに行かなくちゃだった。
電源の接触が良くなくて作業がしにくくなっているのです。
日のあたる外で食べようかなと思って、朝のうちにまぜごはんのおにぎり作っておいたんだけどさっき食べちゃった私…
あと、少しでもハノンやっとかないと今ダメだと思って、まず爪を切ったところ。
私はわりと爪が大きめなので、子供の頃はよく、それって深爪?っていうくらい短くしないとだった。
もうしばらく好きな歌をかけて、絵をすすめたら出ます。じゃーまた。



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