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「寝台通信」

  • 執筆者の写真: naitou
    naitou
  • 2024年2月6日
  • 読了時間: 1分


去年かおととし、作業用に広い机を買ったわけですよ。

このせまい作業部屋に。

画板や画材をひろげるにはこれくらいないと描きにくいと思ったのでね。


ところが見てください。

雪に降りこめられた昨日から、私の作業机を自分の寝台だと思い込んで動かない子がいるのです。

お気に入りのクッションを敷いて、なおかつ「さむいので毛布を巻きつけてくださあい」などと、かわいらしく鳴いてみたりしてそのアピールはやみません。


しかたなく、ものすごーく狭い感じで画板とスケッチブックを机の端に出して、肩をすぼめてさっきからラフな線をひいたりなんだりしていたのですが、

寝起きでのびをした子が、ついでにしっぽで綿棒(絵を描く時に使うのです)の缶を机からはたき落とし、いっせいに床に散らばった約200本の綿棒を前に今ぼうせんとしているところです。


そんな朝だよ。

外はいちめん雪景色。

今日もきっと、一歩も外に出ないよ。





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