top of page
  • naitou

「星も見えない夜がある」


先日、けんめいに仮原稿をつくっている時のことでした。

おもむろにネルがそばに来て言うのです。

「りえちゃんたら、ごめんなたい…」

どうしたの?と訊くと

「あのね、ネルね、おなかぴーになっちゃってね、おといれちょっとよごしちゃったみたいなの…」

しょぼんとこたえるネルをとんとんして、さてどうしたことかと思案しました。

先週、動物病院に行った時にもらった粉薬をあげてからなのです。

おかげで口元の荒れはなおってきたものの、おなかぴー、じゃあねえ困っちゃうよねえ……


ネルをひきとる時に「この子は、おなかちょっと弱いかもしれません」とは聞いていたのですが、うちに来て特にそんな気配はなくごはんもぱくぱく食べるし元気だし、と安心していました。

ここ数日は、口元の荒れの粉薬をやめてみて、しばらく様子をみています。

本人的には元気ですごしているふうなので、ネルがもうちょっと落ち着いたらまた先生に相談してみようかと思います。

ネルはかわいらしい先生にお耳掃除してもらうのが大好き。


さて私はと言えば、気圧のせいか季節の記憶のせいか、ちょっと寝込むことが多くなりました。

気持ちも体も、だいたいのことは多めに眠ればなんとかなるとふだん思っているのだけど、さてどうなんでしょうね。

夕方の買い物帰り、スーパーの隣の図書館で、本の背表紙を眺めながら書架の間をゆっくり歩くとわりと元気になることが多いのは、幼いころから物語の中で生きてきたからだと強く思っています。

そして児童書コーナーで、数々の戦友のようななつかしい本をいくつかそっと触れたりめくったり。

先日は、子供の頃の自分が見つけていたら大ヒットであろう本ピアノ調律師 | M.B.ゴフスタイン,末盛千枝子 | 絵本ナビ:レビュー・通販 (ehonnavi.net) をじっと読んでいました。

帰り道は、星も見えない薄曇り。

楽しい予定のことを、これからたくさん考えます。

Comments


bottom of page