明けがた、まだ眠たい時間のことでした。
ネルに起こされた私はむにゃむにゃとごはんをあげました。
少し食べて、ネルはいそいそと、近くにあったアマゾンの袋の中へ。
私はまだ眠かったので、布団の敷いてある部屋に戻りました。
1分後。
「ちがーう!そうじゃなあーい!」
ネルコの悲鳴のような泣き声が。
ネルコとしては、私がそのまま起きて台所で家事など始めると思ったらしく、袋の中に隠れては
「ばあーっ!」
て顔を出して遊びたかったようなのです。
ごめんごめん、それ、気づいてあげられなかったね。
くすんくすん言っているネルをとんとんして、私はまだむにゃむにゃ言ったまま、とりあえず冷蔵庫を開けて冷たい牛乳を飲んでみました。
ネルコのおなか、だいぶよくなったような気がしています。
まだまだ油断はできないけれど。
口元の荒れはひいて、なんだか男前になりました。
今はさっそく「今日はあつそうなのでクーラーをかけてくださあい」と言ったまま、窓辺でごきげんにひっくりかえっています。
今日は思いっきり暑そうですね。
明日はちょいとお出かけなので、よく晴れるといい。
今は言葉をひとつひとつ、自分に確かめています。
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