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  • naitou

「猫とぼんやり、冬の朝」



うっすらと寒い朝です。

今日は、午後に美容院に髪を切りに行く以外の予定は入れていません。

こういう、半冬眠に近いしずかなひとりの休日が、切実に必要だったのだと思います。


上の展示作品「ナイトライト」は、照明家の友人が本番についてくれることになったのがあまりにも嬉しくて公演直前に思わず光を入れて作りなおしたものです。

この作品を見かけたら、電気をつけたりしてみてくださいね。

公としての劇団の仕事、そして私としての個人的な日々の会話などなど、かつての私の仕事にそった日々を、学内での劇団初期から末期まで、ずっと遠く近くそばで見てくれていた彼女に、心から感謝しています。


ずいぶん昔、下北沢で当時の劇団側の人といくつかうちあわせをしていて、その頃はもうすでにまったく方向性も意志もおたがいかみあわなくなっていることが判明していて暗い気持ちで駅まで歩いていたら、今はもうない下北沢駅の階段でばったり彼女に会って、ちょっと気持ちが晴れたことを覚えています。

そして後になって「内藤さんと、劇団の人が、ああいう顔して下北歩いてたら、人によってはなんかあったのかと心配しちゃいますからね」と、さらりと言ってくれたこと、今でもだいじに思い返すことがあります。


最後のほう数年、あまりにもきつい日々が続いていた私は、友人でありつつ外注スタッフという立場の彼女に劇団側のみにくい内部事情などをつらつらと話してしまって、訊くのもつらい思いをさせてしまっていたかと思います。


先日編集作業がてら、公演の映像を少しずつチェックしていたら、最後の伊奈さんの朗読のところで、舞台中央に吊ったミラーボール以外に、もうひとつミラーボールが伊奈さんの左側にあたる下手幕にも彼女の手動であてられていて、その朗読を、ひいては会場全体を、彼女がつくる優しくまばゆい光の渦がくるむように明るく照らしだしてくれていたことに今さら気づいて、私はちょっと泣いてしまったのでした。


ところでネルネルがずっと失踪中なのです。

こたつから一歩も出て来やしませんね。

もうしばらく、猫とぼんやりさせてくださいね。

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