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「和毛」

  • 執筆者の写真: naitou
    naitou
  • 4月10日
  • 読了時間: 2分

「和毛」「にこげ」という言葉が、昔から好きでした。

子供の頃の私は動物と暮らしたことがほとんどなくて、でも好きで動物が出てくる物語ばかり読んでいた時期がありました。

人間のようにしゃべったりする童話から動物記まで、さまざまに。

その中でいつしか覚えた「和毛」、きっととてもなごやかでふわふわしていて落ち着く感触や感覚なんだろうなあと思っていました。


今は、ネルがおなかを見せて眠っている時、

そのふわふわでたっぷりした毛の波を触ったり頬をつけてみたりするたびに

「これが和毛というものなのか?」

だなんてちょっと思っています。

すべてにおいて優しいその感触。


さて和毛とは全然関係ないのだけど、

最近は、体調があまり芳しくないこともあって、だいぶゆっくりしたペースで自分を構築しようとしている日々です。

そんな中、詩人の長田弘さんの文章は今の自分のペースにとても合っていて、少しずつしみてゆきます。

たちどまって、ふりかえって、ちょっと歩いて、空を見て。

時間と言葉が雪のごとく降り積もっている今の私は、ふと足をとめて、ちゃちゃっと雪を払ってまた歩いていけばいいんじゃない?って思います。


この写真の奥の黒くてもにゃもにゃしたのはネルの背中。

和毛というより、ひとのちいさな子供の頭みたいですね。

春の朝は、光のどけき。


 
 
 

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