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naitou

「月灯」


今くらいのサイズ感の月も、けっこう好きです。

昨夜は空気がやわらかくはっきりしていてね。


私は今は、まったくと言っていいほどテレビを見ることはありません。

時間もないしそんなに見たい気もしないからなのだけど、他にひとつ、うっかり知っていた人や名前を見かけると状況によっては具合が悪くなる可能性があって、それは今はちょっとやだな。と思っているからです。

じゃあ見なければいい、と思って。

少しでも心を澄ませて暮らしていたい、ただそれだけなので。


もちろん「わあ!これ出てるんだ!」と嬉しく思うかたを見かける時もあります。

でも突然心がきつい記憶でにごるような瞬間は、さすがにもういい。


事実とは異なることを得意げに言いふらし続けている人もいるし、その言動すべてがきつい記憶をまとって出てくる人もいます。

「あいつが悪いからかわりにあなたを怒鳴ってるんだよ!」と、とある局の小部屋でとある仕事のPに2時間弱怒鳴りつづけられたこと、帰りにもう立ち上がれなくなって寒い道端にずっとうずくまっていたこと、「あいつ」本人にそれをかろうじて伝えかけると「えーそう?知らない…」程度の反応しかなかったこと、その局のものはもう二度と見ることはない私。


今日もよく晴れていていい秋ですね。

だいじなことがわからなくなってしまわないように

昔のようにきゅうに泣き出してしまう日々がもうないように

ひとつひとつ、灯をつけてゆきたいと思います。胸に。


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