「渡河」
- naitou
- 4月29日
- 読了時間: 2分

先日の小旅行の帰り、駅前の電話ボックスに入ってみたの図。
私は携帯を持っていないので、ここから家の人に「今から帰る」と電話をかけたのでした。
昔は木造だった駅舎は、二階建てになっていて、成田線で通う学生や外国籍の人(学校ができていたので)が行き交っていました。
バスの便は、もともと少なかったけど、さらにかなり減っていました。
ぞっとするほどあとかたもないもの、そして、かわらぬまま何十年もの時が経過しているもの。
春にしては暑い日でした。
過疎の町をゆきながら、私は何度かくらりとしていました。
駅のある千葉県側から、利根川をこえて、茨城県側のちいさな町に着くまで、何度も何度も立ち止まりました。
昔は、ちょっと知らない感じの人が歩いてると「あれ誰?」「何組」などと、ちらちら見てくる子供や町の人々ばかりだったように思っていましたが、今は、まったく気にもとめられなかったし、そもそも人影じたいがほとんどありませんでした。
行く前に、「写真や映像を撮ってたら、町の人にひそひそ言われちゃうかな…」ともちらりと思っていたものの、実際には静かな無人の景色が続きました。
立ち止まってはまわりを見渡して、ちょっと考えてから時々写真を撮ってはまた立ち止まってふりかえって。木々の向こうの空をあおいで。
そんな私は、あきらかに「昔このへんに住んでたことがある人」だったのかもしれません。
今日は祝日だったことにさっき気がついたので、さあ大変。
明日のうちあわせの資料や改訂部分をさらうのに昨日一日かかってしまっていて、今もちょっぴり夢の中。
じゃーまたそのうち。
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