「満月」
- naitou

- 9月14日
- 読了時間: 1分

遅く帰ってきたうえに、ネルネルが
「おなかすいたー」「かまってかまってー」「お耳かいかい、拭いてくださあい」「じゃー今からへそ出すんで優しく撫ぜといてもらっていいですか」などなど、あらゆるたぐいの要求をしにつきまとってくるので、やっと。やっとさっき座れたところ。
「ネル―、今日は猫の素敵な曲をたくさん聴いてきたのよー」
しっぽではたかれながらも、そう伝えておく。
楽しかったね。
行けてよかったね。
たくさんの音があちこちで呼んでいる気がして、これまで聴いてきた曲たちもまた違う景色をくるくると見せてくれて。
それはもちろん猫の曲であったり、なにかの景色をもとにした歌だったりはするのだけど、私やいろんな人が、それぞれの記憶や経験や物語をそっと重ねてゆくための深みがちゃんとともに流れているように思っています。
この続きはまた今度。
今日はもう遅い。
おやすみなさい。
猫もひとも月も、なにもかも。



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