「Lucky CAT」
- naitou

- 6 日前
- 読了時間: 1分

この世には、ふいに泣いてしまいそうなことなんかもういくらでもあることはわかっていた。
今日は夜練で、昔からの友人と音合わせをしている途中で
「この音って…何十年ぶりだったかな?」
などと思っていた。
あの田舎道。
暮れる空。
制服のスカート。
曲を歌いながら歩く校舎。
どれも、今はもうないものばかりだ。
私にはなにができるのだろう。
いつもそう思っている。
すごくまばゆいものに触れてしまったあとは、特に思う。
しばらくすすまないでいた絵と文章のノートがあって、でもそれは、どこでひっかかっていたかがさっきわかったのです。
かつて自分が出て行った町で、その景色を聴くことをつらく思っていた自分は確かにいた、でもそれはこの先何度でもクリアになってゆけることのような気が今はしている。
今日はもう寝ます。
明日は明日の風が吹くねきっと。



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