「みかづきを通る」
- naitou

- 1 日前
- 読了時間: 1分

私は今はもうあまり夢を見ない。
もともとというかなんというか、不思議めな能力がいっさいないくせに物語からの派生でそれに憧れてしまう超普通の子だったので、夢の中でいろいろ知ったり見たりする子はおとぎの国のやつなどと思っていた。
空想好きの子ならではの現実だったと今では思う。
私は、そういう子じゃなかったんだ。というあきらめも含め。
ここ最近、どこか遠くへ行きたい、なんならひとつの季節くらいはそこで静かにすごしたいという気持ちがやまない。
街には音が多すぎる。
私はもうすこしは自分の中に降りていたい。
でもその雑音まじりの世界を凌駕するのも自分ぽくてまたいいかななどと思ったりしてね。
よくもわるくも、戦いがいのある相手はいたほうがいい。いつの世にも。
そしてそんな私にめちゃタックルしてくるネルネル。
「りえちゃーん!ネルね、おなかいっぱいなのー!眠くなるまで鼻の頭のとこ撫ぜててー!」
…あたしだってもう猫になりたいってばね。
だいじょうぶ、もう寝ます。
いい日でしたか?
いい日でしたよ。



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