「ネルと夜」
- naitou

- 10月5日
- 読了時間: 1分

めずらしくひとりで飲みにでも行こっかなと思っていたのです。
そうは言っても、今はもう行けるお店がまったく思いつかなかったんでした。
昔はあんなに一人飲みばっかりしてたのにね。
昔っていつ。
夜の図書館でひとやすみして深呼吸を何度かしていたら、だいぶクリアになってきた私。
明日あさっては、だいじな用ばかり。
みんなほんとありがとう。
秋の夜長は、ネルネルと<だるまさんがころんだ>をしてすごしていました。
台所で洗い物をしている私がふと気配を感じてふりむくと、無言でおなかを出して床にころがっている黒猫4歳。
私を見つめるそのこぐまのようにつぶらな瞳に、思わず負けてしまうのだけど毎回。

じゃあ あの角まで行ってみよう
そしたら もいちど 考えよう
行けたら先へと 行ってみよう
もすこしむこう
くらく光る信号をこえて
五叉路をぬけて真夜中
空き地で見上げるは秋の満月
そう
この先もまだ
行けるみたいだと
ぼくは思う



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