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「朝の月、旅の空」

  • 執筆者の写真: naitou
    naitou
  • 10月8日
  • 読了時間: 1分
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朝の月、旅の空。

いつも私とネルがいる窓辺からは朝焼けは見えないのだけど、ごくたまに夜闇から明け方の空にかけてゆっくりとなじんで消えてゆく月をずっと見ていられる朝があります。


真夜中じゅう、最近の絵にシンプルな色を入れて、構成表を書き始めて、バナナブレッドを焼いているうちに、ごく普通の朝がやってきて、だんだんと昼間の自分にきりかえてゆきます。

いいこともわるいことも、全部一緒。


明けゆく空をながめていたら、かなり昔のことを少し思い出しました。

きっとあの人は、ものをうまくつくれない自分の思う絶望まで

私をひきずりおろしたかったのだろうと今は思います。

その逆もまた然り。

たとえだしたらきりがないほど、そんな瞬間や人や場はもう本当にたくさんありました。

みにくいこともうつくしいこともすべてはいつしか闇の中。

光は自分で見つけること。

もちろん、ひとりでね。

そんな年月でしたから。


さてお弁当でもつくりますか。

いい日でありますよう。









 
 
 

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