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「木場からつっきって行く」

  • 執筆者の写真: naitou
    naitou
  • 2 日前
  • 読了時間: 2分

先日、現代美術館の二階のテラスで食べた

『ブラウニーが突き刺さってるソフトクリーム』。

確かに突き刺さってましたけども…ブラウニー…。ぐさっ!とね。

そのテラスは広くて空が高くぬけていて、こういうところで音楽を聴いたらさぞひらけた気持ちになるだろうと思いました。

ソフトクリームの下の方に詰まったコーンフレークをがしゃがしゃ食べている時点で雑音が入ってしまうのですが。


現代美術館、いつ以来だろう?と考えたら、東西線のその先に住んでいた頃以来でした。

当時はよく行った気がします。たぶん東西線の駅や電車に展示のポスターが多かったからかもしれません。

木場から広い長い公園をつっきって。


一度、バイトを休んで途中で電車を降りて、朝から現代美術館に行ったことがあります。

何か虫のいどころがわるかったのかもしれませんね。

その時の展示のタイトルや概要はもうすっかり忘れてしまったのだけど、最後の方に地下の広い展示室に大きな何体もの像がざーっと並んでいて(一列ではなく、朝礼の時みたいに何列も)、観に来た人々はその像の間を歩きながら、自分がなにか気になった像の足元に自分の断片を置いていく、という感じの企画がありました。

手帖のきれっぱし、何かのシール、短い鉛筆、キーホルダー、などなど、誰ものかばんやポッケに入っていそうな小さなささやかなものたちが、それらの像の足元ところどころに置いてありました。

私もその像たちの間をさまよいながら、いくつか小さなものを置いていったような気がします。


美術館ひさしぶりで楽しかったな、と思いながらクリアな気持ちで地上のミュージアムショップでカードなぞ見ていると、当時の私の呼び名で私を呼ぶ声がしました。

「だよね?さっき、上から見ていて、あれ?もしかしてって思って」

劇団のチラシなどでいくつかご協力いただいていたデザイナーのかわいらしい女性でした。

像の足元にしゃがみこんでいる私を上から見ていたのだそうです。

学内や現場ではよく会っていたものの、こういうところでばったり会うのは珍しかったので、けっこうその時お話したように思います。


今、ごはんが炊けた音がしました。

先日行った展示<サウンドウォーク・コレクティヴ & パティ・スミス|コレスポンデンス>のことまで書くのはちょっと時間切れなので、今日はこのへんで。

れっつごー。


 
 
 

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