top of page

「近距離きっぷ」

  • 執筆者の写真: naitou
    naitou
  • 2025年12月23日
  • 読了時間: 3分

ちょっぴり遠出してきたのです。

柏駅の路線図、運賃表。ちょっとなつかしくて撮ってみました。

スイカのない時代にしか住んでいなかったので、どこか行く時はここを見上げて切符を買って、はさみを入れてもらっていました。

これを見てると、こっち行けば海にもすぐ出られるななんて思ったりしてた10代を思い出す。近距離、なのか…。


住民やクラスや部活、ひととの待ち合わせはだいたい駅のこのあたり。

広い券売機の前か、その横のみどりの窓口のへん。または、ちょっと向こうのコンコースまで出て時計台の下。

課題にしていた写真とスケッチいくつかをしながら2月に個展でお世話になるハックルベリーブックスさんにも行けて、その周辺を少し散歩して、遠い記憶も今の気持ちもなにもかもが、無事にまざってゆくように思っていました。

この日のことは、またゆっくり触れることにします。


カレーの店ボンベイとホワイト餃子で少し迷って、柏神社の先、ホワイト餃子へと向かいました。

お昼時で満席…入れなくって残念、でも店頭の江口センパイの絵が見れてよかった。安心した。

高校の頃、よく部活のみんなでここに来ました。トランペットパートでも。

それからずいぶん時が過ぎて、都内に住むようになった30代の私が巣鴨の商店街を歩いていた時、都電の庚申塚駅をこえたあたりに「ファイト餃子」とのれんがかかっている店を通り過ぎてしばらくして、

「ファイトねえ…ファイト…ファイトぎょうざ……え、これってホワイト餃子!?」

と思わず振り返ったことがあります。

実際には系列店のようで出てくるころんころんした餃子も同じで「わあ!」って言っちゃったし。

その頃は、廃校になった小学校をリノベーションした西巣鴨の稽古場によく行っていたから、都電にも日々乗っていたように思います。


父が亡くなった冬は、もう仕事も全部やめる準備を着々とすすめていた頃でした。

初七日のうちに心も体もどうにも動かなくなって、ぼんやりと都電に乗った日、なんとなく庚申塚で降りてファイト餃子に入りました。

もうずっと何も食べていなかったので、ひとつずつゆっくりいただきました。

泣くのもむずかしいくらいにぼんやりしている私には、ここから先自分がどうなってゆくのかもいっさいわからないままでした。


そんな冬もあったよな。

あったよな。って言えるだけ、少しでも出力できるだけ、だいじょうぶなんだよな今は。


さて今日のおでかけは電車を使わず自転車で向かってみようかなとか思案中。

または少し手前の駅で降りて歩くのも有。

昨日ずっと電車乗ってたからね、今日はのんびり移動で外のつめたい空気を吸いたいのです。ひとつひとつ、確かめながら。

駅まわりの雑踏も今日はあんまり通りたくないな。めちゃ混んでそうじゃない?

そんな私の路線図はもう地図には載っていないのかもしれません。

それでいい。

いい日でありますよう。誰にとっても。



 
 
 

コメント


© 2020-2025 naitourieko ねこかげ

bottom of page