詩と演劇でつむぐ、いちページ
「いつかのぼくには猫がいて」
詩の朗読と演劇で贈る、とある本屋の9月。そのささやかな景色。
ぼくらの七月堂を舞台にかえて、風が鳴ったら、ここへ来よう。
<終了しました、ありがとうございました!>
Thank you、SOLD OUT!
2024年9月9日(月)
①18:00~ ②19:30~ (計2ステージ)
【作・演出・音楽】内藤 利恵子
【出演】石川 ユリコ、河原 壱磨、足立 道彦
【企画・会場】七月堂
山下駅・豪徳寺駅・宮の坂駅より、それぞれ徒歩約7分
東京都世田谷区豪徳寺1丁目2−7
【チケット】
前売/当日ともに2000円
Thank you、SOLD OUT!
※上演時間は約30分を予定しています。
※ご来場順のご入場です。
※お立見席のご案内になる場合もございます。
【朗読詩作品】
海老名絢『あかるい身体で』(七月堂)より
西尾勝彦『場末にて』(七月堂)より
ほか
【協力】
イマジネイション、COFFEE&ROASTER2-3
【ごあいさつ】
詩歌の出版社であり書店も併設している、七月堂。
初めてその扉を開いた時のときめきは、今もはっきりと覚えています。
(当時は明大前、現在は豪徳寺にあります)
大切なものをずいぶんなくしてしまったと思って暮らしていたその頃の私に、
<本当に大切なことや好きだったもの、やりたいことはちゃんと自分の中に生き続けているし、それは今現在の自分にしかできないかたちで創り出せるのではないか>と思わせてくれるかのような場所でした。
詩集を中心としたたくさんの本をながめたりめくったりしているうちに、その行間から伝わる気配たちは、ただただ静かに私の胸にしみてゆきました。
優しくなつかしく、時には厳しく激しく。
やがて自分の私家版の絵本をお取り扱いいただいたり、初めての詩画集『とてちてた』を一緒につくっていただいたり、個展やYouTubeの映像企画などなど、さまざまな関わりが拡がってゆく中で、
店主の後藤さんをはじめとするスタッフのみなさまとかわす何げない会話から得る日々のさまざまなヒント、棚に並ぶなつかしい本新しい本の動き、七月堂に関わるたくさんの人々の思い、その景色を今の自分なりにスケッチしておきたい思いにかられました。
方法はいくつもありました。
以前には、映像作品(詩と絵のSHORT MOVIE『FLOWER ROAD』#10「おおつごもりのピアノフォルテ」 (youtube.com))を作ったこともありました。
今の私は、絵で?なにか物語で?ひとつの詩?それとも?
今回は詩の朗読を中心に展開したく思っていました。詩集の出版社でもある七月堂書籍には、たくさんの素敵な詩たちが集っているのですから。
じゃあ、演劇の公演をひとつたちあげよう。
ここで。今の私で。今そばにいる大切なひとたちとで。
どんな物語にも、日々は続いてゆきます。
これは、そのささやかなスケッチです。
2024年夏 内藤利恵子
【七月堂より】
七月堂は今年で創業51周年目になる、主に詩集を発行している出版社と書店です。
このたび内藤利恵子さんの企画によって、七月堂を舞台に公演をしていただけることになりました。
決して広いとはいえない、あちこちに棚の鎮座する店内で本当にそんな事ができるのだろうか?とほんの少しだけ思いながらでしたが、シナリオをいただいたらそんな心配はどこへやら。
早くこの舞台を観たい!の一心になってしまいました。
こんな風に書店や棚や本と触れ合っていただけたら。
そんな風にしておとずれてくださるおひとりのためにだったら。
決して平坦でも順調ばかりでもないお店の日々をつづけていく理由が伝わっていてくれたことに感動しました。
お店を開店した当初は、こんなにたくさんの方との出会いがあるなんて想像もしていなかったけれど、内藤さんや、COOFFEE&ROASTER 2-3という、いつも温かく迎えてくれて、抜群においしい珈琲をだしてくださるお店、マスターやお仲間のみなさまとのご縁のためだったのかもしれないと思い、なにか運命的なものさえ感じて感謝しています。
(そういえば、内藤さんとは舞台が好き!という共通点もあってそのことを知った時は盛り上がりました)
珈琲のお好きな方も、内藤さんの絵がお好きな方も、本がお好きな方も、よろしければぜひお運びください。
みなさまといっしょにこのひと時を過ごせることを楽しみにしております。
七月堂 取締役代表社長
後藤聖子
【公演についてご紹介いただきました(2024.7.31更新)】
●会場は豪徳寺の書店・七月堂、内藤利恵子による詩と演劇の公演「いつかのぼくには猫がいて」 - ステージナタリー (natalie.mu)
●9月9日に豪徳寺にある書店・七月堂で詩の朗読を音楽で彩った演劇作品を上演! | 情報☆キック (enbutown.com)
<出演>石川 ユリコ(いしかわゆりこ)
女優。映画『NEG.WONDERLAND(ネガ・ワンダーランド)<2003年PFFグランプリ作品>』にて、主演デビュー。
その瑞々しく個性的なたたずまいに魅せられる人は数多く、近年ではwebCM「808FACTORY」、クロジ、ナイスストーカーなど、舞台、CM等にも幅広く活躍している。
内藤作品では、数々の詩作品の朗読を生き生きとかさね、また、年内には自主企画による童話や詩作品の朗読の会を予定。
<お問合せ:イマジネイション>
<出演>河原 壱磨(かわはらかずま)
高校在学中より演劇コースを専攻し、大学では演劇サークルにて活動。
高い身体能力を生かしたバク宙や、朗読など声の演技にも実力を発揮し、
さまざまなドラマ出演や舞台出演を経て磨かれてゆく将来性に、若いながらも確実な期待が持たれる。
<出演>足立 道彦(あだちみちひこ)
大学在学中より、小劇場界を中心にさまざまな舞台公演で活躍。
安定した演技力と深い声音には定評があり、落ち着いた会話劇からコントまで幅広い役柄をこなす。
現在は、自家焙煎珈琲店のマスターとして、日々、おいしいコーヒーを追求している。
<作・演出・音楽>内藤 利恵子(ないとうりえこ)
作家・イラストレーター。
本と音楽に夢中な思春期を経て、95年頃より演劇制作者として数々の舞台公演や映像作品にて活躍。2009年引退。
以降、猫をモチーフとした絵画・詩作品・マンガなどを中心に、独特の世界観を切り拓く作家活動を開始し、2020年には詩画集『とてちてた』(七月堂)出版。
ほか、絵本や詩作品のリトルプレスも多数。個展や、音楽と朗読のライブイベント、朗読と猫のアニメーションを組み合わせたYouTubeなど、しずかにでも着実に、オリジナリティあふれる作品群を届け続けている。
来春には、音楽と旅をテーマにした新詩画集を、七月堂より刊行予定。
*お問合せは、このサイト内のaboutよりどうぞ。
*blog『日々のことごと、ものがたり』にて、日々の文章、最近は絵日記なども。