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「雪じゃない」


先日、22時22分からのインスタライブを観たくて、それまで少し眠ろうとしてしばし目を閉じたら、午前2時に目が覚めた。

同じ「2」でも、だいぶ違う。かなり違う。

黒猫が起こしてくれるわけもなくて、私と一緒にぐうすか眠っていた。

やれやれ、にゃーにゃー。


初めてひとに、書いたものを見てもらえたのは小学校4年生の時。

給食の時間に、先生が黒板になにかチョークで書き始めた。

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  ゆき


空には家族がいる

空が とうさん

雲が かあさん

雨が にいさん

風が ねえさん

ゆきは いもうと


空にも家族がある


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「あれ、あたしかいたやつだ」

それはその前日の生活ノートに書いた私の文章(詩)だったので、びっくりしてはずかしくて、仲良しの前の席の男の子(猫好き)だけにそっと言った。


先生は、友達も少なくて本ばかり読んでぼんやり空をながめているだけの私のことが、ちょっと心配だったのかもしれないなと今では思う。

その詩みたいなものは、その頃読んでいた斎藤隆介さんの児童文学「ゆき」へのこっそりオマージュ??のようなものだったので、先生が「ゆき」を「雪」と漢字で板書した時、

「ちがいます」

と言いかけてやめた。

意味が全然ちがってしまうけど、それはそれで、と思った気がする。

滝平二郎さんのきりえがまた凛としてて、図書館で目を惹く本だった。


ところで、うちの黒猫は、作業中の原画に飛び乗りがち。

ここ数日、机をちゃぶ台にかえて、床に座って作業をするようにしたらそのへんの床でごろごろくつろぎだしたので、やっぱり目線が近いほうが安心感があるのかしらなどと思っている。

写真は、目の前の小瓶の中の消しゴムで遊びたくてうずうずしているところ。

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