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  • naitou

「ワインの木箱に春つめて」



「まあ、ごく普通の風邪ですね」

「…あーよかったー」


先日からずっと、微妙に体調不良が続いていたので、昨日は午前中いっぱいかけて病院に行ったのです。

コロナやインフルなどの検査もしてもらって、結果すべて陰性で、アレルギー性のものや疲れもあるんでしょうとのことでした。


ちょっとほっとして、注射もうってもらって(「薬入る時少し痛いですよ」と言われて、実際に「あ、うわあ痛いですね…」と痛がってみる余裕もでてきて)、自転車をひいて近くの薬局まで向かう時のことでした。


かどっこの酒屋さんのところで、ワインの木箱が積んであって「ひとつ200円で持っていってください」と書いてあるのを見つけたのです。

少し迷いました。

ジオラマの枠にいいんじゃない…。

または、ネルネルのベッドにいいんじゃない…。

迷ってるヒマあったら、早く帰って寝ろよって感じですね。

なにしろ微熱が続いているので、判断能力もにぶっています。

5分ほど迷って結局、自転車のかごに木箱を積んで店頭の貯金箱に200円入れて、またとぼとぼと歩いてゆく私でしたとさ。


先日、体調のいい時に、女の子のいる景色の絵を描いていたら、高校時代の自分みたいなのばっかりになってしまいました。

実際には、もっとかわいげない感じでいつもいましたけども。







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