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naitou

「ふしぎな目をした」


『誰も知らない小さな国』は、小学生の頃大好きだった本で、ちょっと本好きな子ならみんな「あれいいよね」みたいに話していたコロボックルの物語です。

4年生の時、その本が好きな子たちだけでこっそり集まっていたりしました。

楽しかったな。


その本について話すと長くなるので、今日はひとつだけ。

作家の佐藤さとるさんと挿絵を描かれている村上勉さんで組んでいらっしゃることが多いのですが、その物語はもちろん、ぴったりな世界をさりげなく描きあげる独特な線と色にいつも目を奪われていました。

5年生になって転校先の学校で入った吹奏楽バンドで、

「あのトロンボーンの男の子、どこかで会ったことあるな…?」とずっと思ってる子がいて、ずいぶんたって、

「ああ、あの絵の目をしているのか」と気づいたことがあります。

4冊目の『ふしぎな目をした男の子』そのまんまでしたね。


なんで今日はそんな話をしているのかって、さっき台所の床でネルネルをひっくりかえして遊んでいる時に

「うわ、あの目だ」と急に思ったからです。

前の猫は一度もそう思ったことがないのに、ネルは時々強く「そういう目」「そういう顔」をしています。


今日はあらゆるジャンルの自分を稼働する日として時間をとっておいた一日です。

なので、ぼんやりと猫をひっくりかえしている場合ではないのですが、ネルネルが嬉しそうなのでよしとしましょう。

じゃーまた。



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