「(No title)」
- naitou

- 7月11日
- 読了時間: 1分

24歳くらいだったと思う。
ほぼ家出同然に家を出た。
それまで貯めたお金で見知らぬ土地のアパートの契約を黙ってひとりですませてもくもくと荷物をまとめた。
引っ越しは友人に手伝いを頼んで、普通のハイエース一台かなんかで来てもらって、自転車すらつみこめるほどに少ない荷物で。
家族には最後に伝えた。
父の書庫から黙って、高村光太郎の「智恵子抄」だけ自分の荷物にまぎれこませておいたような記憶がある。
ずっとここにいたらもう本当に自分がついえてしまうと思っていた。
そういうことなのだろうきっと。
ただただ、そう思う。今でも。
。。。。。。。
2025年秋



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