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「いちのとり、にのとり」

  • 執筆者の写真: naitou
    naitou
  • 2 日前
  • 読了時間: 2分
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今日は所用で朝からあちこち。

電車移動が主だったので、本を読んで気持ちを切りかえることができてよかったです。

今日の私に会ってくれた方々、ありがとうございました。


最後に降り立った新宿では、花園神社にて酉の市とのポスターを見かけてふと立ち寄ってみました。

まだ前夜祭だったか、それでもずいぶんにぎわっていて短い時間でも楽しかったです。

ずいぶん昔、制作チームとはまた別にずっとマネージャーとして一緒に働いてくれていた女性が、ちいさな熊手を買ってきてくれたのを思い出して、ちょっとほほえんだりもして。

たぶんその時の熊手は酉の市ではなくて雑貨屋さんかなにかのものだったかと思うのだけど、あの頃、彼女の存在がなかったら、ちいさな会社を興すこともたたむことも自分だけでは決意できなかった私であったと思います。


花園神社から新宿JAMをこえて昔の日清パワステや新宿文化センターを通って、抜弁天から早稲田方面にあがってゆけば、昔ずっと住んでいたマンションあたり、いつもの帰り道。

もう通ることのない道には、きっと昔の自分たちが漂っている。

なかったことにはできない無数の景色。

でも、全然、それを踏まえての今でいい。今がいい。


今日は最後に私用でダッフルコートの留め具部分のパーツを買いたくて、世界堂帰りだったから三丁目の交番でたずねてみたのです。

「あのー、オカダヤって今どこにあるんでしたっけ」

と言いかけたとたん、あれ、私がめざしてるのは……?

 ①オカダヤ

 ②ユザワヤ

 ③なんとかヤ

さあどれでしょう!とばかりに、わかんなくなってしまって、

何ヤ…なんとかヤ…新宿にある手芸屋は何ヤ……?などと思って固まっていると、おまわりさんよりも先に交番のデスクで失くしものでもしたのか何かいっしょうけんめい用紙に記入していた女の子がふりむいて

「今はね、オカダヤ、前のビルの隣!」

元気よく教えてくれました。


いろいろ無事にすませて、帰りの電車で本を開いたとたん、

「わ、タワレコも行ったらよかった…!」

急に思考がはっきりと繋がって、けれどもすでにもう遠ざかってゆく新宿……。


タイトルに「いちのとり」って書いたら「いのちとり」みたいだったね私。

今日ずっと読んでいた本は、谷川俊太郎氏の、詩集ではなくていくつかのことについて書きとめていたもの。

マザーグースとナーサリーライムの章が興味深かったです。

私ってばいくつになっても、知らないことばかりだね。

 
 
 

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