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「澄んだ青空が映っていて」

  • 執筆者の写真: naitou
    naitou
  • 8月26日
  • 読了時間: 3分

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初めて行く映画館へ。

都会でしたね。まったく。

映画館のすぐ横のビルには、澄んだ青空が映っていてとてもきれいでした。


映画「タローマン」、たいそうおもしろかったです。

まだ公開されたばかりなので、感想はまたそのうち。

帰りに時間があったら岡本太郎記念館(表参道のアトリエのほうの)に立ち寄って、あれはこれ、それはどれだっけなどと思いめぐらせてもみたかったかな。


演劇時代、バイト先の会社に行くには、銀座7丁目まで有楽町から歩くことが多くって、数寄屋橋交差点を渡ると向こうのちいさな公園に岡本太郎の時計塔がいつも見えていました。

また、こどもの城があった以前の青山円形劇場の前でも、岡本太郎の作った像はいつも私を見ていました。へこたれてる夜にも、全力な朝にも。

そうは言っても、たいして岡本太郎さんに詳しい私ではなく、どちらかと言えば岡本かの子から入っていったように思います。

学生の時ゼミで岡本かの子の作品研究をしている先輩がいて、飲み会かなんかで少しお話した時に「『かの子繚乱』、高校の時に読みました」ってところからうちとけたのを覚えています。

『かの子繚乱』は瀬戸内寂聴さんがまだ<晴美>だった頃の作品で、高校生の私がどうしてこの本を書店で手に取ったかはもう忘れました。

でもけっこう何度も読んだと思います。濃かったから。

それらが実在の人物か出来事かはまた別として、小説としておもしろかったのです。

(同時に「実際にそばにいたら…やだなー…」とはこっそり思ってましたけど…ごめんなさい)


帰りにふと立ち寄った三越の吹き抜け大広間のようなところでは、こじんまりとやなせたかしさんに関する展示が開かれていました。

朝のNHKドラマはまったく観ていない私ですが(そもそもテレビは観ないのです)

『いちごえほん』も『詩とメルヘン』も当時図書館でずっと読んでた子供だったから、ちょっと楽しい気持ちに。

その大広間ではパイプオルガンの生演奏があるそうで、残念なことにタイムテーブルを見るともう夕方で終わってしまったようだったけど、それはそれでぜひ聴きに行ってみたいですね。いつか。


先日の山田さんライブの配信を、今日は机にひっくりかえった猫を撫ぜながら観ていました。

これもまだ配信中なので、今度ゆっくり書こうと思います。

私はこの会場に初めて行った時に、歌声を聴いたらもう泣きすぎるほど泣いてしまっていた。

それももう、いつのことだろう。

それでもきっと、7,8年は経ったのだろう。

空は遠く青く、晴れゆく真夏。

なにごともいつの日にかは晴れてゆく。

還ることも還らないことも、あまたの景色がここでまた描かれてゆく。


 
 
 

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