「すれちがうことなく」
- naitou

- 1 日前
- 読了時間: 2分

昨日はいろいろなことがあったりいろいろなひとに会ったりして、その自分の気持ちや思いはかんたんにはくちにできることではないなと思って、夜中じゅうじっと猫をおでこにあてていました。
神様は持たない私だけど、それでも、心底祈る日はあります。
どうか。
今日は夜練なので、そこまで気持ちと体力を満たしておかなくちゃ。
とりあえずピアノとアコーディオンの譜面をばさばさとリュックにつめてみたりして。
そんな私のまわりを現在、思いっきりしっぽをふくらませた黒い狸…じゃなくて猫が、全力でかけまわっています。
どうやら追っかけっこの参加をうながされているようです。
いや私足遅いんだよねー。とか言ってお茶をにごしている私。
明け方になって、ふと遠くに行きたいなと思って、なぜか会津若松行きの深夜バスなんか調べたりしていました。
行かないけど今は。
会津は父の故郷で、子供の頃は毎夏をすごした城下町。
祖母のお葬式以来、もう行っていない。
代々のお墓は山の中にあって、バスで親戚大勢で行った気がする。あれはどこだったんだろう。
もうそれを聞く人もいない。
家ももうないのかもしれない。行けば思い出すのかもしれない。
行くといつも、さざえ堂と白虎隊の墓に行っていたからそっちの方角だと思う。
さざえ堂はまだ入れるんだろうか。
すれちがうことすらできない廻りかたで。
そして出かける予定もないのだけど、深夜バスで行けそうな街をあちこち見てみたりした。
こうしてひとつずつ、夜は明けてゆくのでした。



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