「アンゼリカ」
- naitou

- 2 日前
- 読了時間: 2分

早朝から、あっためたバナナをつぶしていた私。
お世話になったかたが近所のお店をやめていってしまわれると聞いて、お菓子を焼いていたのです。
あとでお渡しできたらいいなと思って。
最近、クリスマスのお菓子を作るのに、ドライで赤いラズベリーを買って、あと緑が欲しい、でもなんだろう…アンゼリカ?最近あんまり売ってなくない?
結局グリーンのほしぶどうがあったので、今回はそれを緑としてみました。
オレンジとバナナのパウンド&紅茶とドライフルーツのクッキー。
もうすぐ焼けます。
アンゼリカ。って言ったら、製菓材としての名前よりも、下北のパン屋さんだったよね。
今でもその方向へ行く時、看板もとれて荒れたがらんどうの建物は見ないようにしています。ここのプリン、たくさん食べてたから。みそパンも。
オレンジバナナ。…って、あれその曲誰か学祭で歌ってたね?なんてふと思う遠い記憶。
この頃の話、ほとんどひとに話したことがないけれど、私が本来在籍していた(あんまり行かなかった…)大学で仲の良かった女子グループのうち4人中2人が音楽サークルでバンドを組んでいたので、時々は彼女たちを観に行ったり、楽器屋さんにつきあったり恋の話を聞いたりしていました。知らない曲もたくさん教えてくれた。
その大学は吹奏楽部が強豪で、同じ高校吹奏楽部からすすんだ仲良しの先輩もいたから入部のお誘いもいただいたのだけど、私はもう入らなかった。
家も町もなにもかもから、もう出て行かなくちゃと思っていた年頃だったから。
今日は寒くなりそう。
夢中で外を眺めている窓辺のネルネルの背に「こごえないでね」と声をかけて、出かけるしたく。
きみはいつだって、気ままな王子さまだね。
もうかなわないよね。



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