「記憶の記録8」


(順不同、日時不明)
◎月◎日
来年の手帖の入稿作業を、ざくざくざく。猫に邪魔されながらね。
勝手にキイを踏んでゆくのが大好きな子なので、ついつい、おしのけてみたり、チュウしてみたり。
◎月◎日
それ、べつにもう私が気にすることじゃなくない?
ってな景色がいくつか、胸のうちを流れてゆく夜。
あんまり、自分が自分じゃなくなってしまう感じのことは、なるべくやらないし、書かない。それだけは、時々気をつける。
わかんなくてもわかってもらえなくても、たねをうめておくことはできるから。
◎月◎日
夜、映画を観た後に、チラシで見たレコード屋さんに寄ろうと思ってたら、あまりにも寒かったので今日のところはあきらめちゃう私。えへ。
こんなに急に冷え込むと思ってなくて、のんきな薄着だったのです。
映画は、監督のかたにお知らせいただいたのだけど、私がふだんあまり知らない考えようとしていないことがらが多くて、その深さにどきりとしました。
取材や報道、その姿勢について。自分たちは何をどううちだしてゆきたいか。真摯な思いで。
◎月◎日
シュトーレンのしたくを始める季節がやってきました。
って、去年初チャレンジしたばかりの私ですけど。いろんなかたに教わりながら。
あせらず、じっくり、やってみます。お楽しみに。
◎月◎日
自分が昔に経験した、目には見えない悪意の総体のような報道のことを数分間だけ考える。
ああいうのはもはや「報道」とは呼べないたぐいのものなのだろう。
ネットやAIが発達した現代だったらもっときつかったかもしれない、ううん、逆にそれならそれでなにか違ったんだろうか。
正直、大差ない。
◎月◎日
朝の公園で、テーブルのあるベンチでひとやすみ。
そばの自販機で買ったあたたかいミニペットで、暖をとりながら。
小さいノートをひろげて思いつくまま書き出しているうちにあたりが明るくなってきた。
大量の犬が、嬉しそうに走っている景色。
◎月◎日
「今日はこうしよう」とか、「ここに行ってこうして」とか、思ってはみても
なんとなく流れでとりやめてしまったり、気持ちや体調や諸事情(交通機関や天候など)で難しくなることが、よくある。
だいたいは、そのままでいる。無理はしないようにしている。
うん、でも、どうしてもこうなんだろう。っていう時は、その負荷に現在の自分がまにあっているかどうかだけをまず考える。
それから。



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