詩画集『natural tone tour』、フリーペーパーより(1/3)


私は時々、言葉をどこかに落としてきてしまうことがあります。
ものを書く人としてそれはどうなんだ!
と怒られてしまいそうですが、苦手なものがたくさんある私だから、ついついそんなバランスのとりかたをしてしまうのでしょう。
そして言葉があってもなくっても、絵と猫と音楽は、これからも私と一緒に旅を続けてゆくのでしょう。
いつどこで、言葉が還ってきてもいいようにして。
「あ、帰ってきたの?じゃあ次行こっか」みたいに、
ものすごくなんでもないふうにして。
この小冊子は、紀伊國屋書店下高井戸店にて開催の、七月堂の詩集フェアにお誘いいただいたタイミングで作りはじめました。なので、今回は下高井戸で題材を得た詩作品二篇について、その背景を文章にしています。
また思いついた時ごと、ちがう内容でこのような小冊子を作っていったら楽しいですねきっと。
この世のあちこちに、詩は流れています。
目には見えない物語も、また。
この町に暮らす人も、通りすぎてゆく人も、みな自分なりにそれを体のどこかで知っているのだと思っています。
以前からよく立ち寄っていた紀伊國屋書店下高井戸店さんにこの本を置かせていただけてとても嬉しいです。
そして七月堂のみなさま、いつも本当にありがとうございます。
書店を出て下高井戸駅の階段を降りると、町ゆく人々は夕日に照らされながら、家路へ、どこかへ。目を開けてしっかり前を見ようと思っても、あまりのまぶしさに私は目をつむってしまいがち。
光るビルや電線、染まりゆく雲のかたち。
たった今、残像の向こうに、いちばん星が見えたかも。なんて思いながら。
さて。
これらの作品は、私からいったん離れました。
まるでひとつ別の自分かのように、
まったく知らない誰かかのように。
みなさんにもそう読んでもらえたら、それでいいのだと思っています。
そしてこの続きは、
みなさんがそれぞれに書いていってください。
この町で。
あらゆる町で。
。。。。。。。。。。。。
紀伊國屋書店下高井戸店での、七月堂詩集フェアの際に配布したフリーペーパーです(2026年夏)。
ここでは、その本文を3回にわけてお贈りします。

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