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「何度も」

  • 執筆者の写真: naitou
    naitou
  • 2024年11月10日
  • 読了時間: 1分

更新日:2024年11月12日


帰り道、もより駅の人のいない寒いホームで、しばらく動けないでいました。

いえ、体がしんどかったとか、そういうことではありません。

夜の電車をいくつかみおくって、つめたいベンチで夜空をみあげては、深く息をつきました。


さっき聴いてきた歌の数々に、とりわけ本編の最後に歌ってくれた歌に、

ものすごく入り込んでしまった私がいました。

「泣く」とかの段階を、もう、かんたんにすっとばして。


壊された日々はこうして、ひとつずつでも確かに、よみがえってゆく。

何年も、十何年もかけて。

自分の言葉で、地に足をつけては、何度も。

何度も。

そんな歌を聴いた夜でした。



 
 
 

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