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「今日は強風」

  • 執筆者の写真: naitou
    naitou
  • 59 分前
  • 読了時間: 3分

今日は風が強くて、天気雨に傘すらひらけずにいます。

猫は箱の中で、すやすやとくつろいでいます。








去年くらいのこと。

たずねてきてくれた、ずっと昔に劇団の活動をずっと応援してくれていた方とお話している時に「みんなでまたあつまってなんかやるということは(ありますか?)」と訊かれることがありました。

きっと、これが一番彼女が訊きたいことだったんだろうなと思わせる声音で。

私は「あるとしても、そこに私はいないと思います」と、即答しました。

その大切な気持ちにとても感謝しつつ、それでも強く。

今そばにいる人、今もなお大切な人、もう二度と会いたくない人、さまざまな思惑で遠くなった人々、とくに会うことももうないけれどもし会うことがあったら泣き笑いで迎えたくなるような人。

たくさんの思いが交差してゆきます。


ずっと、劇団というか仕事そのものをやめるまでに追い込まれた前後の昔の話は、ほとんど誰にも口にしないできました。

私がそれをすべて話したら、聴く人をある意味深く傷つけてしまうような内容ばかりだったからです。

それほどまでに、当時の私の生き方見せ方は、外向けには徹底していたのかもしれません。実際とはむしろ真逆で。


「あの人は劇団とそのへんの人々を全力で愛して大切にしてるんでしょ?」

そう真顔で思いこんでいる人々には、もう何も話せないまま、10年以上がたちました。

最後のほうで、私が劇団内外から受けた言動の数々は、今にして思えば、今なら激しいハラスメントのたぐいとして訴訟するに値することなのかもしれません。



そしていつしか花は咲き風はめぐり花は散り雨が降りまた花が咲く。

生き残れて、生き直せてよかったと、空も花も私に言う。


だからこそ、楽しかったことの記憶だけはちゃんと描いておこうといつも思っています。自分のために。

それは赦しでも癒しでもなく、ただの塚でしかありません。


最後に、少し楽し気な話をひとつだけ。

早稲田~下北での劇団公演時代は、公演が近くなると、学内にチラシを貼りに行くわけですが、毎回私が秘密で行く場所があったのね。

その頃の文学部キャンパスの奥まった階段の踊り場のところなんだけど、無数のチラシやその貼跡がある壁面の下のほうに、94年6月当時の旗揚げ公演のチラシの裏面がずーっと何年も貼り残っている場所があってね。

きっと糊でたくさん、ぺって貼ってたんでしょうね。

私はその旗揚げ公演の次から参加していたので、見つけた時はちょっと嬉しくて、毎回見に行くようにしていた。

学内のスペース5でも早稲田どらま館でも下北沢駅前劇場でも、いつも。


学内にチラシを貼りに行く時期はだいたい公演直前だったので、

「仕込みのお弁当は何ケ…肉…魚…」とか「あの場面、何度稽古見てもおもしろくなってない…」「明日ミシン持ってこなきゃ…」だの、お疲れ気味に気を張った直前モードのことが多くて、たいして感傷的でもなかったのだけど。

本格的に学外に進出した頃、壁の塗り替え工事でその貼跡はなくなりました。


きっと私は、いつだって、成長してゆく。

今の自分だからこそできること描けることがどうか明日の私に届きますように。

週末は待ちに待ったライブにおでかけ予定!

私なんかの感傷過多もこじれた青春も、それで全部ふっとんでしまえと思って、猫に静かにおでこをくっつけている。

そんな強風の午後。



。。。。。。


2023年4月7日記

(今見ると雑な気持ちも多い文章ですが、今は、あえてこのまま載せておきます)





 
 
 

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